ヨガをやっている人は〇〇であるべき〜硬いとヨガの先生にはなれないの?ヨガの先生は年齢制限あるの?〜
トレーニングの担当をしているとこの二つをよく聞かれることがあります。
私が思うことを書きたいと思います。
よくある質問の一つに「硬いとヨガの先生にはなれないの?」ということがあります。
答えはNOであり、YESでもあると言えます。
正しい練習をしていけばある程度(正常な関節可動域内で)柔軟性が得られると思うので、そういう意味では「べき」ではないですがヨガをしていれば程度の差はあっても「なれる」という意味でYESです。
骨格的に限界がある人もいます。
しかし「硬いから人前には立てない」「教える資格がない」というわけではありません。
まず、大前提、何のためにヨガをしたい(伝えたい)のでしょうか?
もし、お洒落だから、インスタに映えるから、なのであればヨガのポーズでなくともいいですよね。素敵な洋服きて、視線をはずして、いい感じに撮ってもらったら何もせずともお洒落な写真がとれます。なんならすごいアプリとかたくさんありますよね。
でもほとんどの先生が本当に伝えたいことはそれ=映えじゃない。
ヨガで自分が知った素敵な考えや感覚を伝えたい
ヨガで心地よい人生を得て欲しい
ヨガで今の苦しみから自由になってほしいとか
ヨガを通して何かしら良い方向へシフトしてほしい、そんな思いのはずです。
ヨガをしたい生徒さんだって痩せたい、とか、綺麗になりたいという思いの根底には
「それを得て(外見を変化させて)幸せになりたい」とか
「痛みがなくなって機能的な体(痩せたり)になることで日々が良いものにしたい」ってことだと思います。
だから綺麗になる、は通過点なはずなんです。
ヨガをしてるうちに
『あ、なんか最近の自分、いいやん!』
となれる通り道の一つなはず。
決してヨガで綺麗になる!ばえてる!を否定しているわけではないのでね^ ^
ヨガの先生は美しい?
そもそも柔らかい=美しいは同義語でしょうか?
(同時に、なぜ、細い=美しい扱いなのでしょう?ここにも私も含めて!多くのヨガの先生が、女性が悩んでいることがありますよね。)
でも、笑顔が輝いてるお婆ちゃんだって可愛いし、体重関係なく素敵な人がこの世には溢れてます。
渡辺直美さんだってその一人。
頑張っても太れなくて悩んでる人もいますし、柔らかすぎる雑技団!みたいな人はもはやちょっと綺麗を通り越しているように私は感じたり。笑
こうあるべき!な、知らぬ間に世の中のマーケティングにひっぱられているだけかもしれません。
ちょっと話は変わりますが、江戸時代。
今ではありえないけど「お歯黒」が美とされていましたよね。
歯を黒く塗るアレです。
今見たらどう見ても罰ゲームだけど、当時は「はああ・・・美しい」とされていたなんて考えられません。
さあ、ここで考えてみましょう。
歯が黒い=良いというのは、これは誰の価値観なのでしょう?
答えとしてはその時の周りの文化などが「常識」となって「それええやん」とお歯黒が当然となってたわけです。
そこから海外の文化が入って「お歯黒!?はあ!?ナンデスカソレ!」となって初めて
「あれ、コレ違うのん・・・?」と当時の人はびっくりしたのでしょう。
ではこちらはどうでしょう?
画像canvaより
こんな風にヨガの広告に使われいるモデルさんが細くて綺麗で洗練された身なりで、しなやかなポーズをしていると
「ヨガをすると私もこういう風になれるの!?」「ヨガってなんかスタイリッシュで素敵!」と思わず感じてしまいますね。
選んでいても素敵〜と無意識に思っていました。
その欲求を植え付けたい、欲求を動かすことでお金を払ってでもその欲求を満たす行動をさせる、ビジネスに操作されている見せ方です。
たまたま選んだのですが、白人系の方がを使うというのもやり方のひとつと言われることがあります。だから最近の広告や映画ではあえていろんな人種を使う、とか繊細な問題もあるそう。
多くがこんな感じの広告で「ヨガ」が認知されているのでヨガの先生と伝えるとなぜか
「すごいね!」とか「いいね!」となります。
さて、もっと広いヨガの世界。
ヨガといえばこんな先生だっていらっしゃいます。
とっても有名な先生、そう、アイアンガーヨガという流派を生み出したBKSアイアンガー先生です。
(画像は書籍をお借りしました。)
でも、女性がこの先生をみてヨガに憧れるかっていったら、まあ・・・失礼ながら多くの人はやりませんよね^^;
過去の私だってアイアンガー先生は素晴らしいけどこの写真の広告じゃ多分動かされなかったと思います。笑
・・・一部の人には受けるかもしれない、けど。
他にも男性のヨギーはこんな感じ。
でもこのような人がヨガの大衆向け広告にはほぼ!使われていません。
世界規模でみたらこういう先生も全然いるのに、です。
画像canvaより
だから、あくまでこのキラキラしているように見えるヨガの世界は
「そのように加工されている世界」「切り取られたヨガの世界の一部」だとおもってくださいね。
じゃああいり先生はこんだけいうんだから、古風にぜったい映える写真撮ってインスタにあげないんですよね!?
と言われればNOです。
なぜなら、私たちもヨガを仕事にしている限り、生徒さんに見つけてもらうため、選んでもらうためマーケティングを用いて行動します。そのための一つがば映える写真だったりするかもしれません。
だからお洒落先生が、広告が悪いわけではないんです。
(私も全然上手じゃないけど出来る限りの映えを投稿しているよ。笑)
多くの人にヨガを届けている、ということはヨガ業界を盛り上げてくれているのです。
その先生や広告などのがんばりがあって今日のヨガがやりたい人につながっています。
てことはヨガで幸せになる人が増えてるってことです。(思い込みに囚われなければ。)
だからここで言いたいのは、
別にどんな姿であったって良いんです。
映えを投稿したっていい。
どんな届け方をしたっていい。
「今はまだ」とか「〇〇になったら」を待たなくたっていい。
その素敵な思いを今できるところから伝えていってください。
それでも硬さがネガティブに感じているなら・・・
講座中に周りの生徒の柔軟性が高くて、自分だけ硬い、ということで落ち込んでいる生徒さんをよく見かけます(私もその生徒でした。)
時には泣いてしまうような方もおられます。
でも、その時も毎度お伝えするのは、その硬さがあったからこそ、多くの学びがあるはず。
硬い人の心、体、状態、それら一緒に体験しているのが硬い先生です。
もし、仮にその硬かった先生がある程度動けるようになってるのを見たら、勇気でませんか?
その勇気を与えられる存在があなたです。
その存在がもう、勇気になるんです。笑
すごーい!!^^
なんなら世の中のほとんどのヨガを始めたい人は硬い人ばかりです。
身の回りを見渡すと、どれくらい硬いか?で笑い合っていることって多くないですか?
(私の大学の友人が集まると大体誰が一番硬いか、で盛り上がります。笑)
だからこそ、落ち込む必要なんてありません^^
全て必要な経験値・ステップです。
年齢はハードルか?
他にも「ヨガの先生って年齢制限あるの・・・?」と気にしている方、年齢が上だから参加するのが恥ずかしい、ヨガの先生なんて似合わない、と仰る方もいます。
でもそれを思っているなら、超絶もったいないです!!!
フィットネス業界にこんな方がおられます。
71歳で初めて87歳インストラクターデビューです。
さあ、実際にこのような方がいて、みなさんはどう感じましたか?
私は
「すごーーーーー!!!憧れる!!!!!かっこいい!!!!」
でした。
ほとんどの人がそうではないでしょうか?
また、もし自分が同世代なら、それこそ存在自体が勇気です。
「タキミカさんができたなら私もやってみようかな・・・?」と思えます。
ヨガの先生も同じです。
もし若い人ばかりでやりづらいなあ・・・と思っている方がいらっしゃれば、超もったいない
ブルーオーシャンなところをとり逃しています。
(RYTの参加者の多くが20代〜40代がメインです。)
さらにお伝えしたい私の経験があります。
20代のとき「あいりちゃんは若いからあんまり自分とレッスン合わないかと思ってたの。」と年齢層上の女性には敬遠されたことがあったようで、自分なりに経験積んでいるはずなのにそれだけで選ばれづらいのか・・・と、とても悔しかったことがありました。
(その後は気にされない様子でしたが同じような方はたくさんいたはず。)
しっかり経験をつんだ、大御所の先生は素晴らしいです。
いますぐなりたい!とおもってもどうあがいたってもちろん急に経験も歳もとれません。(逆もまたしかり。)
だから、その時もっている経験も自分の状況全てどう世の中に表すか?
どう捉えるか?でプラスにもマイナスにもなるといえます。
・・・熱くなってしまいました笑
何が言いたいかって、最近の投稿に続き、どんな先生であったっていいんだよ〜!って思ってるということでした。
もし、もやもやしている人がいたなら、
読んでくれたなら。
誰かの背中を押せますように!!
それでも怖いなら連絡ください!笑
元気付けます^^
それでは!